フランスの外国投資審査件数、2025年も高水準を維持、財務総局が公表
最終確認日: 2026-10-03
この発表の要点
- 2025年の外国投資審査(IEF)の申請件数は418件となり、2014年の3倍超に増加した。
- 認可案件のうち49%(82件)が国家利益の保護を目的とした条件付き認可となった。
- EEA外からの申請が全体の67%を占め、投資家の50%を金融機関が占めた。
企業・自治体への影響
フランスに進出する企業や対仏投資を検討する企業、特に重要インフラ・防衛・先端技術・金融関連の部門において、外資規制に関する審査動向や条件付き認可のリスクを考慮した事業計画の策定が必要となる。
対応すべきこと
- ジェトロウェブサイト等でフランスの外資に関する規制の詳細を確認する
- 自社の投資・買収案件がフランスの外国投資審査(IEF)の対象に該当するか法務部門等で確認する
- 必要に応じて事前適格性審査の活用を検討する
対象部門: 経営者 法務 総務 経理
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | フランス経済・財務・産業・エネルギー・デジタル主権省財務総局 |
|---|---|
| 業界 | その他 |
| 発表日 | 2026-10-02 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年10月02日
フランスの経済・財務・産業・エネルギー・デジタル主権省財務総局は9月24日、経済安全保障会議の開催に合わせ、外国投資審査制度(IEF)に関する2025年の年次活動報告書を公表した。
2025年の審査申請件数は418件(内訳:認可申請384件、事前適格性審査申請30件、議決権10%超取得の届け出4件)で、2024年の392件、2023年の309件から増加した。2025年の申請件数は2014年の3倍超に達しており、財務総局は、地政学的緊張と国際競争の激化を背景に、外国投資審査が引き続き高水準で推移していると説明した。
2025年には投資認可申請に対して323件の決定が下され、このうち167件が認可された。認可案件の49%に当たる82件は、国家利益の保護を目的とした条件付き認可で、2024年の54%からやや減少した。また同局は、過去4年間で不許可となった案件は7件にとどまることを明らかにした。
2025年には、投資案件が審査対象となるかを確認するための事前適格性審査に関する意見書が25件発出され、このうち72%は適用対象外と判断された。
2025年の認可案件を分野別にみると、エネルギーや水の供給、輸送、公衆衛生、食料安全保障などに関わる重要インフラ、財・サービス分野が38%で最も多く、2024年と同水準だった。
2番目に多い防衛・安全保障分野には、軍事目的の武器・弾薬・火薬・爆発物や、軍需物資、デュアルユース(軍民両用)物資や技術、暗号関連サービスなどが含まれる。2025年の認可案件の22%を同分野が占め、2024年の26%から減少した。
特定の重要技術あるいは軍民両用物資や技術に関する研究開発への投資は、2025年の認可案件の11%を占め、2024年の14%から減少した。一方、民間航空機と軍用航空機の両方の部品を製造する企業への投資のように複数分野にまたがる「混合型」案件は2025年の審査対象案件の29%を占め、2024年の22%から増加した。
国・地域別にみると、2025年の欧州経済領域(EEA:EU27カ国、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタイン)外の企業による申請件数が、米国、英国、スイスを中心に全体の67%を占め、2024年(65%)、2023年(69%)とほぼ横ばいとなった。一方、EEA域内からの申請件数は全体の33%を占め、ドイツ、ルクセンブルク、オランダが主な投資元となった。なお、2025年の外国投資家のうち金融機関が全体の50%を占め、2024年の44%を上回った。
フランスの外資規制の詳細は、ジェトロウェブサイト「外資に関する規制」を参照。
(山崎あき)
(フランス)
ビジネス短信 e3d5df03888b6c71
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フランスの外国投資審査件数、2025年も高水準を維持、財務総局が公表
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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/10/e3d5df03888b6c71.html
時系列
- 2025-09-24 フランス財務総局が外国投資審査制度(IEF)に関する2025年の年次活動報告書を公表
主な数値
| 2025年審査申請件数 | 418件 |
|---|---|
| 2025年認可申請件数 | 384件 |
| 2025年事前適格性審査申請件数 | 30件 |
| 2025年議決権10%超取得の届け出件数 | 4件 |
| 2024年審査申請件数 | 392件 |
| 2023年審査申請件数 | 309件 |
| 2025年投資認可申請に対する決定件数 | 323件 |
| 2025年認可件数 | 167件 |
| 条件付き認可の割合(認可案件中の比率) | 49% |
| 条件付き認可件数 | 82件 |
| 2024年条件付き認可の割合 | 54% |
| 過去4年間で不許可となった案件数 | 7件 |
| 事前適格性審査に関する意見書発出件数 | 25件 |
| 事前適格性審査における適用対象外の割合 | 72% |
| 重要インフラ・財・サービス分野の認可案件割合 | 38% |
| 防衛・安全保障分野の認可案件割合 | 22% |
| 2024年防衛・安全保障分野の認可案件割合 | 26% |
| 重要技術・軍民両用物資等の研究開発への投資割合 | 11% |
| 2024年重要技術等の研究開発投資割合 | 14% |
| 混合型案件の審査対象案件割合 | 29% |
| 2024年混合型案件の審査対象案件割合 | 22% |
| EEA外企業による申請件数割合 | 67% |
| 2024年EEA外企業による申請件数割合 | 65% |
| 2023年EEA外企業による申請件数割合 | 69% |
| EEA域内からの申請件数割合 | 33% |
| 外国人投資家のうち金融機関が占める割合 | 50% |
| 2024年外国人投資家のうち金融機関が占める割合 | 44% |
この事例から確認すべきポイント
フランスにおける外国投資審査制度(IEF)の2025年次報告からは、申請件数が2014年の3倍超に達するなど規制の適用範囲や監視が強まる傾向が確認できる。特に重要インフラや防衛・安全保障、先端技術分野に投資を行う企業や投資家にとっては、条件付き認可が多数を占める現状を踏まえた綿密な事前調査やコンプライアンス体制の構築が不可欠である。実務担当者は、自社の投資案件が審査対象となるかどうかの事前適格性審査の活用を含め、フランス側の外資規制動向を継続して注視する必要がある。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-10-02 / 最終確認: 2026-10-03
執筆・確認主体
この記事は、上記の公式出典を一次情報として PRaze編集部(株式会社スキルマーク)が構造化・要約したものです。 要約と分類の生成にはAIを使用しています。
数値・日付・組織名・金額は公式発表の原文から転記しており、 原文に記載のない事項を補って書くことはしていません。 内容の正確性は公式出典をご確認ください。
編集・公開: PRaze編集部(株式会社スキルマーク) / 出典確認日: 2026-10-03
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