シンガポール中銀、フィンテック支援策に今後3年間で総額2億2,000万Sドル投入と発表
最終確認日: 2026-09-10
この発表の要点
- シンガポール中銀(MAS)がフィンテック支援策「FSTI4.0」に今後3年間(2026〜2029年)で総額2億2,000万Sドルを投入
- AI・DLT・量子技術の導入やCoE設置に対する適格費用の最大50%助成などを実施
- シンガポールのフィンテック企業数は約1,800社、2025年の投資額は29億Sドル
企業・自治体への影響
シンガポールに進出している、または進出を計画しているIT・金融関連企業において、最先端技術の導入や技術開発拠点(CoE)の設置、人材採用におけるコスト削減の機会となる。
対応すべきこと
- MASの公式ウェブサイトで「FSTI4.0」の申請要件や詳細を確認する
- 自社のプロジェクトがAI・DLT・量子技術の導入やCoE設置、インターン活用に該当するか検討する
- 関係部門へ支援スキームの情報を共有する
対象部門: 経営者 総務 法務 情シス 経理
対応期限:公募締切まで
基本データ
| 企業・団体 | シンガポール通貨金融庁(MAS) |
|---|---|
| 業界 | IT・ソフトウェア |
| 発表日 | 2026-09-10 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年09月10日
シンガポール通貨金融庁(MAS、中央銀行に相当)は8月31日、フィンテック分野を支援する「金融セクター・技術イノベーション(FSTI)」スキームの第4弾として、今後3年間(2026~2029年)で総額2億2,000万シンガポール・ドル(約270億6,000万円、Sドル、1Sドル=約123円)を投じると発表した。
MASは2015年6月、最初の支援スキーム「FSTI1.0」を導入し、金融機関によるフィンテック技術の導入や、フィンテック分野のスタートアップへの支援を本格化した(2015年12月3日記事参照)。その後、第2弾の「FSTI2.0」(2020~2023年)、第3弾の「FSTI3.0」(2023~2026年)と段階的にスキームの内容を改定しながら、フィンテック分野の活性化を図ってきた。
今回の第4弾「FSTI4.0」では、(1)イノベーション活動の定着と拡大、(2)最先端技術を中心としたフィンテック技術開発・導入、(3)技術インフラ整備、(4)人材育成と確保、の4つの戦略目標に基づき支援策を設けた(注1)。最先端技術では、人工知能(AI)、分散型台帳技術(DLT)、量子技術のうち、少なくとも1つを導入するプロジェクトを対象に、人件費やハードウエア、ソフトウエアなどの適格費用の最大50%(最大100万Sドル)を助成する。また、技術開発拠点のセンター・オブ・エクセレンス(CoE)の設置について、人件費の最大50%を助成するほか(注2)、人件費以外の適格費用についても最大50%を助成する。人材育成支援では、インターンの人件費の8割(月額最大1,000Sドル)を助成するとしている。
フィンテック企業約1,800社、2025年の投資額は29億Sドル
MASによると、シンガポールには現在、約1,800社のフィンテック分野の企業が拠点を置き、AIやコンプライアンス、サイバーセキュリティーなどの専門人材約1万人を雇用している。フィンテック分野への投資額は2025年、29億Sドルだった。
MASは引き続き、同庁などが主催する世界最大級のフィンテック国際会議・展示会「シンガポール・フィンテック・フェスティバル(SFF)」を通じて、国際的なフィンテック拠点としてのシンガポールの地位強化を図る方針だ。2026年のSFFは、11月18~20日に開催される予定。
(注1)フィンテック支援策第4弾「FSTI4.0」の詳細はMASのウェブサイトを参照。
(注2)CoEに関わる人件費の支援については、国民の人件費の最大50%、永住権者を含む外国人の人件費の最大25%を助成する。
(本田智津絵)
(シンガポール)
ビジネス短信 af949a60b1f42871
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シンガポール中銀、フィンテック支援策に今後3年間で総額2億2,000万Sドル投入と発表
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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/09/af949a60b1f42871.html
時系列
- 2026-08-31 シンガポール通貨金融庁(MAS)がフィンテック支援スキーム「FSTI4.0」の導入を発表
- 2026-11-18 シンガポール・フィンテック・フェスティバル(SFF)が開催予定(11月18〜20日)
主な数値
| 支援総額 | 220,000,000シンガポール・ドル |
|---|---|
| 支援期間 | 2026〜2029年間 |
| フィンテック企業数 | 1800社 |
| 専門人材雇用数 | 10000人 |
| 2025年投資額 | 2900000000シンガポール・ドル |
| 最先端技術導入プロジェクト助成率 | 50% |
| 最先端技術導入プロジェクト上限額 | 1000000シンガポール・ドル |
| CoE人件費等助成率(国民) | 50% |
| CoE人件費等助成率(外国人) | 25% |
| インターン人件費助成率 | 80% |
| インターン月額助成上限 | 1000シンガポール・ドル |
この事例から確認すべきポイント
シンガポール通貨金融庁(MAS)による「FSTI4.0」の発表は、同国が引き続き国家戦略としてフィンテック産業の高度化と国際展開を強力に推進していることを示している。AI、DLT、量子技術などの最先端技術導入やCoE設置に対する手厚い補助金は、現地に進出する、あるいは進出を検討するIT・金融関連企業にとって大きな事業機会となり得る。実務担当者においては、自社のプロジェクトが適格要件に合致するか、公式ウェブサイトで詳細を確認することが求められる。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-09-10 / 最終確認: 2026-09-10
執筆・確認主体
この記事は、上記の公式出典を一次情報として PRaze編集部(株式会社スキルマーク)が構造化・要約したものです。 要約と分類の生成にはAIを使用しています。
数値・日付・組織名・金額は公式発表の原文から転記しており、 原文に記載のない事項を補って書くことはしていません。 内容の正確性は公式出典をご確認ください。
編集・公開: PRaze編集部(株式会社スキルマーク) / 出典確認日: 2026-09-10
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