8月のミャンマーPMI、4カ月ぶりに景気拡大水準へ
この発表の要点
- 2026年8月のミャンマー製造業PMIは50.3となり、4カ月ぶりに景気拡大水準へ回復
- 購買活動や在庫が増加した一方、原材料不足や輸入制約、採用難による納期の懸念が継続
- 今後の生産見通しについて大半の企業は横ばいを予想しており、回復の持続性は見極めが必要
企業・自治体への影響
ミャンマーに進出する製造業や貿易関連企業において、現地調達やサプライチェーン、労務管理に影響を与える可能性があります。現地法人の経営企画部門や調達部門は、今後の景況感やインフラ・制度制約の動向に留意が必要です。
対応すべきこと
- 公式出典および添付資料を確認し、ミャンマーの製造業における最新の景況感データを把握する
- 現地法人やサプライチェーンにおける原材料調達状況および雇用・離職状況を確認する
- 今後の生産・納期への影響を分析し、リスク管理体制を点検する
対象部門: 経営者 総務 経理
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | 日本貿易振興機構(ジェトロ) |
|---|---|
| 業界 | 製造 |
| 発表日 | 2026-09-01 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
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8月のミャンマーPMI、4カ月ぶりに景気拡大水準へ
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8月のミャンマーPMI、4カ月ぶりに景気拡大水準へ
(ミャンマー)
調査部アジア大洋州課
添付資料(153 KB)
米国金融情報会社S&Pグローバル(以下、S&P)の9月1日付発表によると、2026年8月のミャンマー製造業購買担当者景気指数(PMI、注1)は50.3となり、7月の49.3から1.0ポイント上昇した(添付資料図参照)。景気拡大・悪化の分岐点となる50.0を4カ月ぶりに上回った。
生産高と新規受注は引き続き減少したものの、減少率はそれぞれ直近5カ月、4カ月で最も小さかった。需要の弱さ、従業員の病欠、原材料不足、物価上昇が減少要因として挙げられた。一方、一部企業では新規受注や製造需要が増加したほか、必要な時期に先立って資材を調達する動きもみられた。この結果、購買活動は5カ月ぶりに増加し、増加幅は2023年半ば以来の大きさとなった。原材料などの投入品在庫も約1年ぶりに増加した。今後の生産に向けた準備が進んだ一方、原材料不足や輸入制約に備えた予防的な在庫確保という側面もあると考えられる。
供給面では、原材料不足や輸入ライセンス取得の難しさから納期の長期化が続いた。受注残(注2)は労働力と原材料の不足を背景に増加したものの、増加ペースは大幅に鈍化した。雇用は、自発的な退職により4カ月続いた増加から減少に転じたが、減少幅はわずかだった。
最近の景況感について日系縫製企業経営者は「本社契約分がほとんどなので受注は安定している。離職率は月4~5%程度だが、補充人員を募集しても採用するのが前年に比べ困難になっている」とし、納期への影響が懸念される(9月2日ヒアリング)。
S&Pのエコノミスト、マリアム・バルーチ氏は、回復の兆しがあるとしつつ、今後1年間の生産見通しについて大半の企業が横ばいを予想しており、回復の持続性はなお見極めにくいと分析した。
(注1)製造業の購買責任者らの景況感。生産高や新規受注、在庫レベル、雇用状況などの指数に一定のウエートを掛けて算出する指数。0から100の間で変動し、50.0は「前月から横ばい」、50.0を超えると「前月比で改善や増加」を意味して景気拡大を示す。一方、50.0未満は「前月比で悪化や減少」として景気減速を表す。
(注2)受注した製品を取引先にまだ納品できていないこと。
(アジア大洋州課)
(ミャンマー)
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8月のミャンマーPMI、4カ月ぶりに景気拡大水準へ
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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/09/b3381da4f109b808.html
時系列
- 2026-09-01 S&Pグローバルが2026年8月のミャンマー製造業PMIを発表
- 2026-09-02 日系縫製企業経営者へのヒアリング実施
主な数値
| 2026年8月のミャンマー製造業購買担当者景気指数(PMI) | 50.3ポイント |
|---|---|
| 2026年7月のミャンマー製造業購買担当者景気指数(PMI) | 49.3ポイント |
| PMIの前月からの上昇幅 | 1.0ポイント |
| 日系縫製企業の離職率 | 4〜5%程度 |
この事例から確認すべきポイント
ミャンマーの製造業景況感が一時的に拡大水準へ回復したことは、現地で事業を展開する企業にとってサプライチェーンや調達戦略を見直す契機となります。購買活動や在庫の増加が見られる一方、原材料不足や輸入ライセンス取得の困難さ、採用難による納期への影響など構造的な課題は継続しています。現地進出企業や貿易に関わる実務担当者は、単月の指数改善に過度にとらわれず、サプライヤーの稼働状況や物流・雇用のリスクを継続的にモニタリングし、柔軟な調達・生産計画を維持することが求められます。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-09-08
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