エクシングCPTrans-ME-Xにおける複数の脆弱性
この発表の要点
- 通信アダプタ「CPTrans-ME-X」(Ver 1.8.1.17より前)に複数の深刻な脆弱性が存在
- OSコマンドインジェクションや認証情報の不備により、任意のOSコマンド実行や情報漏えいのリスクがある
- 開発者はFOTAによるアップデートを実施済みであり、管理ポートの無効化などの対策が提供されている
企業・自治体への影響
該当製品を導入している企業や組織において、不正アクセスやシステム情報の漏えい、任意のOSコマンド実行などのセキュリティリスクが発生するおそれがあります。情シス部門やネットワーク管理部門における速やかな影響確認が必要です。
対応すべきこと
- 公式出典を確認し、自社で「CPTrans-ME-X」が導入されていないか資産状況を確認する
- 該当製品を利用している場合、ファームウェアのバージョンがVer 1.8.1.17以降であるか確認する
- 必要に応じてFOTAによるアップデートの適用状況や管理ポートの設定状態を確認・管理する
- 情報システム部門および関連部署へ本脆弱性情報を共有する
対象部門: 総務 情シス
対応期限:速やかに確認
基本データ
| 企業・団体 | 株式会社エクシング |
|---|---|
| 業界 | IT・ソフトウェア |
| 発表日 | 2026-09-04 |
| 分類 | サイバーセキュリティ |
発表された内容
公開日:2026/09/04 最終更新日:2026/09/04
JVN#32505330
エクシングCPTrans-ME-Xにおける複数の脆弱性
株式会社エクシングが提供するCPTrans-ME-Xには、複数の脆弱性が存在します。
エクシング CPTrans-ME-X ファームウェア Ver 1.8.1.17より前のバージョン
株式会社エクシングが提供するCPTrans-ME-Xには、次の複数の脆弱性が存在します。
OSコマンドインジェクション(CWE-78)
CVSS:4.0/AV:N/AC:L/AT:N/PR:N/UI:N/VC:H/VI:H/VA:H/SC:N/SI:N/SA:N 基本値 9.3
CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H 基本値 9.8
CVE-2026-62928
管理ポートからの入力内容の取り扱いに不備があり、細工された入力によって任意のOSコマンドが実行される可能性がある
認可されていない相手への機微なシステム情報の漏えい(CWE-497)
CVSS:4.0/AV:N/AC:L/AT:N/PR:N/UI:N/VC:H/VI:N/VA:N/SC:N/SI:N/SA:N 基本値 8.7
CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N 基本値 7.5
CVE-2026-66840
管理ポートからの入力内容の取り扱いに不備があり、細工された入力によってシステムに関する情報を取得される可能性がある
デフォルトパスワードの使用(CWE-1393)
CVSS:4.0/AV:N/AC:L/AT:N/PR:N/UI:N/VC:H/VI:H/VA:H/SC:N/SI:N/SA:N 基本値 9.3
CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H 基本値 9.8
CVE-2026-69657
初期設定においてWeb UIの認証情報としてデフォルト値が設定されている
ハードコードされたパスワードの使用(CWE-259)
CVSS:4.0/AV:N/AC:L/AT:N/PR:N/UI:N/VC:H/VI:H/VA:H/SC:N/SI:N/SA:N 基本値 9.3
CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H 基本値 9.8
CVE-2026-70403
ファームウェアにハードコードされている認証情報で管理ポートにログイン可能
想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。
認証なしにOSコマンドインジェクションが行われる(CVE-2026-62928)
認証なしにシステムに関する情報が取得される(CVE-2026-66840)
当該認証情報を知っている第三者にログインされる(CVE-2026-69657、CVE-2026-70403)
アップデートする
本JVN公表時点において、本件への対応として以下のような更新を適用したファームウェアアップデートが提供されています。
初期設定において管理ポートは無効
当該機器にログインした際に使用できるコマンドは管理作業に必要な最低限のもののみに制限
開発者によると、2026年4月に、FOTA(Firmware Over-The-Air)による該当製品へのアップデートを実施したとのことです。
ベンダ
リンク
株式会社エクシング
通信アダプタ CPTrans-ME-X
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方がIPAに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
報告者:株式会社ゼロゼロワン 佐藤勝彦(goroh_kun) 氏
JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE
CVE-2026-62928
CVE-2026-66840
CVE-2026-69657
CVE-2026-70403
JVN iPedia
JVNDB-2026-000128
Copyright (c) 2000-2026 JPCERT/CC and IPA. All rights reserved.
出典: jvn@jvn.jp
URL: https://jvn.jp/jp/JVN32505330/
時系列
- 2026-04-01 FOTA(Firmware Over-The-Air)による該当製品へのアップデートを実施
- 2026-09-04 JVNにてエクシングCPTrans-ME-Xにおける複数の脆弱性が公表された
主な数値
| 対象ファームウェアバージョン | Ver 1.8.1.17より前バージョン |
|---|---|
| CVE-2026-62928 CVSS v4.0 基本値 | 9.3スコア |
| CVE-2026-62928 CVSS v3.0 基本値 | 9.8スコア |
| CVE-2026-66840 CVSS v4.0 基本値 | 8.7スコア |
| CVE-2026-66840 CVSS v3.0 基本値 | 7.5スコア |
| CVE-2026-69657 CVSS v4.0 基本値 | 9.3スコア |
| CVE-2026-69657 CVSS v3.0 基本値 | 9.8スコア |
| CVE-2026-70403 CVSS v4.0 基本値 | 9.3スコア |
| CVE-2026-70403 CVSS v3.0 基本値 | 9.8スコア |
この事例から確認すべきポイント
本件は、株式会社エクシングが提供する通信アダプタ「CPTrans-ME-X」において、OSコマンドインジェクションや機微情報漏えい、デフォルトならびにハードコードされたパスワードの使用といった複数の深刻な脆弱性が発見された事案である。いずれの脆弱性もCVSSの基本値が比較的高く設定されており、悪用された場合には任意のOSコマンド実行やシステム情報の取得などのリスクが生じる可能性がある。広報および実務担当者としては、自社で該当製品を導入・運用していないかの速やかな資産確認を行うとともに、必要に応じたファームウェアの適用状況やベンダーからの提供情報を正確に把握することが重要である。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-09-04
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