経済・産業トレンド

米カリフォルニア州、ZEV充電・水素供給インフラに9,520万ドル投資

米カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は8月18日、ゼロエミッション車(ZEV)向け充電・水素供給インフラ等の整備に9,520万ドルを投資すると発表した。カリフォルニア州エネルギー委員会(CEC)が承認した「クリーン交通プログラム」の投資計画に基づくもので、軽量EV向けや中・大型ZEV向けインフラ、水素供給インフラ、人材育成へ資金を配分し、環境整備を図る。

この発表の要点

企業・自治体への影響

北米市場で自動車・モビリティ関連事業を展開する企業やエネルギー関連部門において、カリフォルニア州のインフラ整備や購入支援策が市場需要に与える影響を把握する必要がある。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 総務 法務 広報

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 米国カリフォルニア州(カリフォルニア州エネルギー委員会)
業界 自動車・エネルギー
発表日 2026-08-28
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年08月28日

米国カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事(民主党)は8月18日、ゼロエミッション車(ZEV)向け充電・水素供給インフラなどの整備に9,520万ドルを投資すると発表した。カリフォルニア州エネルギー委員会(CEC)が承認した「クリーン交通プログラム(Clean Transportation Program)」の投資計画に基づくもので、乗用車から中・大型車まで幅広いZEV向けインフラの拡充を図る。

投資額の内訳は、軽量電気自動車(EV)向け充電インフラに4,800万ドル、中・大型ZEV向けインフラに3,020万ドル、水素供給インフラに1,500万ドル、ZEV関連の人材育成に200万ドル。軽量EV向けでは、直流(DC)急速充電設備や自宅または自宅周辺での充電設備を重点的に支援する。中・大型ZEV向けでは、貨物輸送、港湾、公共車両、スクールバス向けのインフラ整備を重点的に支援する。また、プログラム資金の少なくとも50%を、低所得者や低所得地域などの住民が恩恵を受ける事業に充てるとしている。

同州によると、州内には公共および共用のEV充電ポートが21万6,445基設置されており、このうち2万基以上がDC急速充電器となっている。クリーン交通プログラムでは2008年以降、27億ドル以上をZEVインフラ整備などに投じ、これまでに5万2,000基以上のEV充電器の設置や、100カ所以上の水素ステーションの整備を支援してきた。

また今回の発表に先立ち、ニューサム知事は8月7日、初めてZEVを購入する州民を対象に、新車購入時に3,500ドル、中古車購入時に1,750ドルを購入価格から差し引く「マイファーストEV(My First EV)」を開始した(2026年7月15日記事参照)。連邦政府によるクリーン車税額控除(注)の終了後、同州の新車販売に占めるZEVの比率は、2025年第3四半期(7~9月)の29.1%から、第4四半期(10~12月)には18.9%に低下した。州政府は、「マイファーストEV」による購入支援と今回の充電・水素供給インフラ投資を組み合わせ、購入しやすさと利用しやすい環境の整備を進めている。

(注)バッテリー式電気自動車(BEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、燃料電池車(FCV)の購入者を対象とした連邦政府の税額控除制度。新車は最大7,500ドル、中古車は最大4,000ドルを控除していたが、2025年9月30日に終了した。

(芦崎暢)

(米国)

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米カリフォルニア州、ZEV充電・水素供給インフラに9,520万ドル投資

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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/08/0b12d602edba27e1.html

時系列

主な数値

総投資額 95,200,000ドル
軽量電気自動車(EV)向け充電インフラ投資額 48,000,000ドル
中・大型ZEV向けインフラ投資額 30,200,000ドル
水素供給インフラ投資額 15,000,000ドル
ZEV関連の人材育成投資額 2,000,000ドル
プログラム資金の低所得者層等への充当割合 50%
州内公共・共用EV充電ポート設置数 216,445基
DC急速充電器数 20,000基以上
クリーン交通プログラムの過去の累計投資額 2,700,000,000ドル以上
過去のEV充電器設置支援数 52,000基以上
過去の水素ステーション整備支援数 100カ所以上
マイファーストEV新車購入補助額 3,500ドル
マイファーストEV中古車購入補助額 1,750ドル
2025年第3四半期のZEV販売比率 29.1%
2025年第4四半期のZEV販売比率 18.9%

この事例から確認すべきポイント

米カリフォルニア州によるZEVインフラ整備への大規模投資は、連邦政府のクリーン車税額控除終了に伴うZEV販売比率の低下を受けた需要喚起策の一環である。自動車産業やエネルギー関連企業にとっては、充電設備や水素供給インフラの拡充による市場環境の変化を注視する必要がある。広報・事業実務においては、州の補助金プログラムや「マイファーストEV」等の購買支援策の動向が、北米市場におけるモビリティ関連ビジネス戦略に与える影響を継続的に確認することが重要となる。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-08-28

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