インドとシンガポール、閣僚円卓会議で先端製造や連結性での連携を協議
この発表の要点
- 第4回インド・シンガポール閣僚円卓会議(ISMR)が2026年8月20日にシンガポールで開催された。
- 先端製造やデジタル化など6つの柱を中心に協議が行われ、食品安全等の覚書交換や人材育成計画への期待が示された。
- シンガポールはインドにとって最大の投資国であり、2000年1月~2025年12月のFDIは累計1,925億4,000万米ドルに上る。
企業・自治体への影響
インドおよびシンガポールへの進出を検討する製造業、IT、サービス業などの企業や、サプライチェーン構築・対内直接投資に関わる経営・総務部門において、両国間の政策協調や投資動向を把握するための重要情報となる。
対応すべきこと
- 公式出典や関連部門を通じて、自社の関連事業に影響を与える協定や規制変更の有無を確認する。
- インドおよびシンガポールにおける産業別・地域別のFDI動向を経営戦略や海外展開の参考資料として共有する。
- 先端製造やデジタル化分野での両国の連携強化が自社事業に与える影響を精査する。
対象部門: 経営者 総務 法務 経理
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | 日本貿易振興機構(ジェトロ) |
|---|---|
| 業界 | 製造 |
| 発表日 | 2026-08-26 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年08月26日
インドとシンガポールの両政府は8月20日、第4回インド・シンガポール閣僚円卓会議(ISMR、注)をシンガポールで開催した。インド側はニルマラ・シタラマン財務相、スブラマニヤム・ジャイシャンカル外相、ピユシュ・ゴヤル商工相、ジティン・プラサダ商工・電子情報技術担当閣外相の計4人の閣僚が参加。シンガポール側からは、ガン・キムヨン副首相兼貿易産業相(貿易担当)、K・シャンムガム上級相兼国家安全保障担当調整相兼内相、ビビアン・バラクリシュナン外相、ジョセフィン・テオ デジタル開発・情報相、ジェフリー・シオ運輸相兼第2財務相の計5人の閣僚が出席した。
ガン・キムヨン副首相は記者団との囲み取材で、両国の連携分野として、先端製造、連結性(コネクティビティー)、デジタル化、ヘルスケア・医療、人材開発、持続可能性(サステナビリティー)の6つの柱について集中的に協議を行ったことを明らかにした。さらに、宇宙技術、原子力技術、サイバーセキュリティー、イノベーションの4分野を、両国政府が潜在的に協力できる分野として挙げている。
シンガポール外務省と同貿易産業省は同日の共同声明で、今回のISMRにあわせて、食品安全、海事遺産、通信・放送の各分野で2件の覚書(MOU)と1件の意向表明書(LOI)の交換が行われたことも表明した。また、シンガポール協力プログラムの支援の下で進められている、インド南部タミル・ナドゥ州チェンナイでの先端製造人材育成センターの設置計画への期待も示した。
インド商工省によると、今回のISMRにあわせ、インド産業界からの代表団約70人もシンガポールを訪問。農業・食品、製造業、物流、ソフトウエアなど各分野から構成された代表団は、シンガポールの企業や行政機関、学術機関との交流を行った。
インド商工省の対内直接投資(FDI)統計によると、シンガポールはインドにとって最大の投資国だ。2000年1月~2025年12月のFDIは累計1,925億4,000万米ドル(全体の24.8%)に上る。分野別ではサービス(総額の17.9%)、コンピュータソフトウエア・ハードウエア(17.3%)、貿易(13.2%)、建設・インフラ活動(8.2%)、通信(4.7%)が上位を占め、地域別ではマハーラーシュトラ州(30.6%)、カルナータカ州(27.0%)、デリー準州(12.9%)などが主な受け入れ州となっている。
(注)ISMRは2022年9月にインド・シンガポール両政府によって創設され、2024年8月以降、毎年実施することが決められた閣僚級協議枠組み(2025年9月9日記事参照)。
(広木拓)
(シンガポール、インド)
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インドとシンガポール、閣僚円卓会議で先端製造や連結性での連携を協議
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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/08/24814fa6ec3a1140.html
時系列
- 2026-08-20 第4回インド・シンガポール閣僚円卓会議(ISMR)をシンガポールで開催
主な数値
| インド側参加閣僚数 | 4人 |
|---|---|
| シンガポール側出席閣僚数 | 5人 |
| インド産業界からの訪問代表団数 | 約70人 |
| 2000年1月~2025年12月のFDI累計額 | 1,925億4,000万米ドル |
| FDI全体に対する割合 | 24.8% |
| サービス分野のFDI割合 | 17.9% |
| コンピュータソフトウエア・ハードウエア分野のFDI割合 | 17.3% |
| 貿易分野のFDI割合 | 13.2% |
| 建設・インフラ活動分野のFDI割合 | 8.2% |
| 通信分野のFDI割合 | 4.7% |
| マハーラーシュトラ州のFDI受け入れ割合 | 30.6% |
| カルナータカ州のFDI受け入れ割合 | 27.0% |
| デリー準州のFDI受け入れ割合 | 12.9% |
この事例から確認すべきポイント
本発表は、インドとシンガポール両政府による第4回インド・シンガポール閣僚円卓会議(ISMR)の開催結果を伝えるものである。先端製造やデジタル化、サステナビリティなどの6つの柱のほか、宇宙や原子力などの潜在的な協力分野が協議された。また、食品安全等の覚書やインド国内の人材育成計画、シンガポールからの過去の対内直接投資(FDI)の統計データが示されている。実務においては、両国間における先端製造やIT、サービス等の産業動向や投資状況を把握し、進出戦略やサプライチェーン構築の参考情報として活用することが求められる。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-08-26
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