ベトナム党政治局、ドンナイ市発展決議を公布、空港都市形成へ
この発表の要点
- ベトナム共産党政治局がドンナイ市をロンタイン国際空港を核とする空港都市として発展させる長期決議を公布した。
- 2065年までにGRDP6,000億ドル、1人当たりGRDP6万7,500ドルを目指す経済目標が設定されている。
- ロンタイン国際空港は2026年12月の商業運航開始に向け建設が進み、既存空港との機能分担案も具体化している。
企業・自治体への影響
ベトナムへの進出を検討している企業や、既に進出している企業にとって、ドンナイ市を中心としたベトナム南部地域の長期的な経済発展とインフラ整備計画は、新たなビジネス機会を創出する可能性があります。特に、航空・物流、ハイテク産業、デジタル経済、グリーン経済に関連する業種の企業は、投資戦略や事業展開計画を見直す上で重要な情報となります。
対応すべきこと
- ベトナム南部地域での事業展開を検討している場合、ドンナイ市の長期発展計画の詳細を公式出典で確認する。
- 航空、物流、ハイテク、デジタル、グリーン経済分野における新たな投資機会やパートナーシップの可能性を調査する。
- 関係部門(経営企画、海外事業、物流、広報など)へ本発表の内容を共有し、今後の事業戦略への影響を検討する。
対象部門: 経営者 広報 経理
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | ベトナム共産党政治局 |
|---|---|
| 発表日 | 2026-08-05 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年08月05日
ベトナム共産党政治局は7月21日、「2035年までのドンナイ市の建設と発展に関する決議第16-NQ/TW号」を公布した(7月23日「VNエコノミー」)。同決議は、ロンタイン国際空港を中核とする空港都市モデルを通じ、ドンナイ市を新たな成長拠点に発展させる長期方針が示された。決議によると、2035年までに空港都市やハイテク産業拠点などが連携する多中心型都市を形成し、2045年までにアジア太平洋地域の近代的な航空拠点、2065年までに世界有数の多機能型空港都市になることを目指す。
経済面では、2026~2030年、2031~2035年、2036~2045年の3期間について、ドンナイ市の地域総生産(GRDP)の年平均成長率をそれぞれ10%以上とする目標を掲げた。GRDPは2030年までに440億ドル、2065年までに約13.6倍の6,000億ドルへ拡大させる。1人当たりGRDPも同期間に9,200ドルから6万7,500ドルへ引き上げる計画だ。
目標の達成に向け、ロンタイン国際空港を核として、ホーチミン市・ビエンホア・ロンタイン・フックアン港区を結ぶ回廊をはじめ、中部高原、南中部沿岸、カンボジア方面を結ぶ4つの経済回廊の整備を推進する。航空、港湾、物流ネットワークを強化し、ベトナム南部地域の産業・物流機能の高度化を図るとともに、デジタル経済やグリーン経済などの高付加価値分野を中心とした新たな経済モデルの育成も進める方針だ。
空港都市の要・ロンタイン国際空港の建設が進む
ロンタイン国際空港は2026年12月の商業運航開始に向け、建設が進められている。事業主体のベトナム空港総公社(ACV)によると、6月下旬時点の工事進捗率は契約額ベースで約77%に達した。第1滑走路は既に試験飛行が行われており、第2滑走路も7月27日に滑走路と誘導路のコンクリート舗装がほぼ完了した。商業運航が開始した後は、年間2,500万人の旅客と120万トンの貨物を取り扱う計画で、ホーチミン市周辺の輸出入物流機能の強化が期待される。
一方、開港後の運用体制を見据え、ACVはロンタイン国際空港とタンソンニャット国際空港(ホーチミン市)の機能の分担案を建設省傘下の「ロンタイン国際空港の運営準備のための運営委員会」に提案した(7月13日「VNエクスプレス」)。同案では、ロンタイン国際空港は主に飛行距離が1,000キロメートルを超える国際路線と一部の国内路線を担う一方、東南アジア路線はロンタイン国際空港に約55%、タンソンニャット国際空港が約45%に配分する。路線移管は、開港から2028年中をめどに段階的に実施される予定で、両空港間で航空需要を分散し、ホーチミン都市圏の空港運用の最適化を図る。
(小林真龍)
(ベトナム)
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ベトナム党政治局、ドンナイ市発展決議を公布、空港都市形成へ
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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/08/3b2463df54c42ab3.html
時系列
- 2026-07-13 ベトナム空港総公社(ACV)がロンタイン国際空港とタンソンニャット国際空港の機能分担案を提案
- 2026-07-21 ベトナム共産党政治局が「2035年までのドンナイ市の建設と発展に関する決議第16-NQ/TW号」を公布
- 2026-07-27 ロンタイン国際空港の第2滑走路と誘導路のコンクリート舗装がほぼ完了
- 2026-12-XX ロンタイン国際空港の商業運航開始予定
- 2028-XX-XX ロンタイン国際空港とタンソンニャット国際空港間の路線移管が段階的に完了予定
- 2030-XX-XX ドンナイ市のGRDPが440億ドルに達する目標
- 2035-XX-XX ドンナイ市が空港都市やハイテク産業拠点などが連携する多中心型都市を形成する目標
- 2045-XX-XX ドンナイ市がアジア太平洋地域の近代的な航空拠点になる目標
- 2065-XX-XX ドンナイ市が世界有数の多機能型空港都市になる目標。ドンナイ市のGRDPが6,000億ドルに達する目標
主な数値
| ドンナイ市GRDP年平均成長率目標 (2026-2030年) | 10%以上 |
|---|---|
| ドンナイ市GRDP年平均成長率目標 (2031-2035年) | 10%以上 |
| ドンナイ市GRDP年平均成長率目標 (2036-2045年) | 10%以上 |
| ドンナイ市GRDP目標額 (2030年) | 440億ドル |
| ドンナイ市GRDP目標額 (2065年) | 6000億ドル |
| ドンナイ市1人当たりGRDP目標額 (初期) | 9200ドル |
| ドンナイ市1人当たりGRDP目標額 (最終) | 67500ドル |
| ロンタイン国際空港工事進捗率 (6月下旬時点) | 77% |
| ロンタイン国際空港年間旅客取扱量計画 | 2500万人 |
| ロンタイン国際空港年間貨物取扱量計画 | 120万トン |
| ロンタイン国際空港 東南アジア路線分担案 | 55% |
| タンソンニャット国際空港 東南アジア路線分担案 | 45% |
この事例から確認すべきポイント
本発表は、ベトナム共産党政治局がドンナイ市を新たな成長拠点として長期的に発展させるための具体的な目標と計画を示しており、特にロンタイン国際空港を核とした空港都市形成に重点を置いています。経済目標としてGRDPの年平均成長率10%以上、2065年までにGRDP6,000億ドルという野心的な数値目標が設定されており、これには航空、港湾、物流ネットワークの強化に加え、デジタル経済やグリーン経済といった高付加価値分野の育成が不可欠とされています。ロンタイン国際空港の建設進捗状況や、既存のタンソンニャット国際空港との機能分担案が具体的に示されていることから、ベトナム南部地域の産業・物流機能の高度化に対する強い意志が伺えます。企業は、この長期的な都市開発計画がもたらすビジネス機会、特にインフラ整備、物流、ハイテク産業、デジタル・グリーン経済分野での投資機会を注視し、ベトナム市場への参入や事業拡大の戦略を検討する上で重要な情報となります。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-08-05
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