経済・産業トレンド

四川省、重慶市、成都市が2026年上半期の経済指標を発表

中国の四川省、重慶市、成都市は2026年上半期の経済指標を発表しました。四川省と成都市の域内総生産(GRP)は中国全体の成長率を上回る堅調な伸びを示した一方、重慶市は下回りました。産業面では、AI関連、リチウムイオン電池、スマートテレビ、半導体などの新興工業製品の生産が好調で、輸出も「新三様」製品や自動車製造業を中心に堅調に推移しています。投資面では、ハイテク産業投資が活発であるものの、不動産開発投資の不調が続いています。これらの地域経済の動向は、関連する日本企業の事業戦略に影響を与える可能性があります。

最終確認日: 2026-08-06

この発表の要点

企業・自治体への影響

中国の四川省、重慶市、成都市との取引がある製造業、IT・エレクトロニクス産業、自動車産業、エネルギー産業の企業は、これらの地域の経済動向を把握し、事業戦略に反映させる必要がある。特に、新興産業分野での成長機会や、不動産市場の動向に注意を払うべきである。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 経理 広報

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 ジェトロ
発表日 2026-08-05
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年08月05日

中国の四川省統計局は7月16日、重慶市統計局は7月21日、成都市統計局は7月23日に、それぞれ2026年上半期(1~6月)の経済指標を発表した。四川省の域内総生産(GRP)は前年同期比4.8%増となり、中国全体の成長率(4.7%)を0.1ポイント上回った。四川省の省都、成都市のGRPも5.0%増と、堅調な成長を維持した。一方、重慶市は4.2%増で、中国全体の成長率を下回った。

産業面では、四川省、重慶市、成都市の一定規模以上の工業生産増加額(付加価値ベース、注1)はそれぞれ前年同期比6.4%増、4.1%増、6.4%増となった。四川省では、人工知能(AI)向け計算力需要の拡大を背景に、コンピュータ・通信・その他電子設備製造業が10.0%増となった。成都市では、リチウムイオン電池、スマートテレビの生産量がそれぞれ前年同期比36%増、18%増と大幅に増加した。重慶市でも、新興工業製品の生産が好調で、液晶ディスプレーが9.7%増、集積回路ウエハーが20.4%増、リチウムイオン電池が63.2%増となった。

また、四川省および重慶市では、工業分野の対外取引も堅調だった。四川省の「新三様」(注2)製品の輸出額は前年同期比24.7%増となった。うち、太陽光発電製品が36.5%増、電気自動車(EV)が18.0%増、リチウムイオン電池が7.2%増だった。重慶市では、一定規模以上の工業企業の輸出向け出荷額が11.8%増となった。コンピュータ・通信・その他電子機器製造業が全体を支えたほか、「渝車出海(注3)」の成果もみられ、自動車製造業の輸出向け出荷額は24.7%増と、第1四半期から40.7ポイント改善した。

投資面では、四川省、重慶市ともにハイテク産業投資が堅調な一方、不動産開発投資の不調が続いている。四川省の不動産開発投資は前年同期比7.8%減、重慶市は14.5%減だった。一方、四川省のハイテク産業投資は13.8%増加した。インフラ関連投資では、水上運輸業が前年同期比30%増、航空運輸業が42.4%増と伸びた。商業宇宙分野のプロジェクト建設を推進している成都市では、航空・宇宙機器製造業投資が99.1%増加した。重慶市では工業投資が3.0%増で、ハイテク産業投資が14.6%増だった。産業別では、自動車、設備、素材産業の投資が下支えし、自動車産業投資は20.1%増加した。

(注1)その年の主な業務による売上高が2,000万元以上の工業企業が対象。
(注2)中国の輸出を牽引する電気自動車(EV)、リチウムイオン電池、太陽光発電製品の3品目の総称。
(注3)重慶市政府が2023年12月に発表した計画で、自動車輸出の拡大と世界クラスのインテリジェント・コネクテッド新エネルギー車産業クラスターの構築を目指すもの(2023年12月19日記事参照)。

(曾小桐)

(中国)

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四川省、重慶市、成都市が2026年上半期の経済指標を発表

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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/08/c09f2953aded4ac1.html

時系列

主な数値

四川省の域内総生産(GRP)成長率 4.8%増
中国全体の成長率 4.7%
成都市のGRP成長率 5.0%増
重慶市のGRP成長率 4.2%増
四川省の一定規模以上の工業生産増加額 6.4%増
重慶市の一定規模以上の工業生産増加額 4.1%増
成都市の一定規模以上の工業生産増加額 6.4%増
四川省のコンピュータ・通信・その他電子設備製造業増加率 10.0%増
成都市のリチウムイオン電池生産量増加率 36%増
成都市のスマートテレビ生産量増加率 18%増
重慶市の液晶ディスプレー生産量増加率 9.7%増
重慶市の集積回路ウエハー生産量増加率 20.4%増
重慶市のリチウムイオン電池生産量増加率 63.2%増
四川省の「新三様」製品輸出額増加率 24.7%増
四川省の太陽光発電製品輸出増加率 36.5%増
四川省の電気自動車(EV)輸出増加率 18.0%増
四川省のリチウムイオン電池輸出増加率 7.2%増
重慶市の一定規模以上の工業企業の輸出向け出荷額増加率 11.8%増
重慶市の自動車製造業の輸出向け出荷額増加率 24.7%増
四川省の不動産開発投資減少率 7.8%減
重慶市の不動産開発投資減少率 14.5%減
四川省のハイテク産業投資増加率 13.8%増
四川省の水上運輸業投資増加率 30%増
四川省の航空運輸業投資増加率 42.4%増
成都市の航空・宇宙機器製造業投資増加率 99.1%増
重慶市の工業投資増加率 3.0%増
重慶市のハイテク産業投資増加率 14.6%増
重慶市の自動車産業投資増加率 20.1%増

この事例から確認すべきポイント

本発表は、中国の主要地域である四川省、重慶市、成都市における2026年上半期の経済状況を詳細に示しており、日本企業が中国市場での事業戦略を策定する上で重要な情報源となります。特に、AI、電気自動車(EV)、リチウムイオン電池、半導体といった新興産業が各地域の経済成長を牽引している点は注目に値します。これらの分野への投資や生産拡大は、関連する製造業やIT企業にとって新たなビジネス機会を示唆しています。一方で、不動産開発投資の継続的な不調は、中国経済全体のリスク要因として認識されており、関連する企業は慎重な動向分析が求められます。地域ごとの成長率の差異や、特定の産業政策(例:「渝車出海」)が経済に与える影響を理解することは、進出企業にとって不可欠です。この情報は、サプライチェーンの最適化、市場参入戦略、およびリスク管理の観点から多角的に活用されるべきです。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-08-05 / 最終確認: 2026-08-06

執筆・確認主体

この記事は、上記の公式出典を一次情報として PRaze編集部(株式会社スキルマーク)が構造化・要約したものです。 要約と分類の生成にはAIを使用しています。

数値・日付・組織名・金額は公式発表の原文から転記しており、 原文に記載のない事項を補って書くことはしていません。 内容の正確性は公式出典をご確認ください。

編集・公開: PRaze編集部(株式会社スキルマーク) / 出典確認日: 2026-08-06

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