経済・産業トレンド

サウジアラビアの2025年の外国直接投資流入額は前年比53%増、世界13位に

国連貿易開発会議(UNCTAD)の報告を受け、サウジアラビア投資省は2025年の外国直接投資(FDI)実績を公表しました。同年のFDI流入額は326億ドルで、前年比52.9%増加し、世界ランキングで17位から13位へ上昇。西アジア主要国・地域ではアラブ首長国連邦(UAE)に次ぐ第2位の投資受け入れ国となりました。西アジア全体のFDI流入額1,106億ドルのうち、サウジアラビアとUAEで73.1%を占めています。対内FDI残高は2025年末時点で2,933億ドルに達し、対外FDI流出額は270億ドルで西アジア第3位を維持しました。

この発表の要点

企業・自治体への影響

サウジアラビア市場への進出を検討する企業や、同国からの投資を受け入れる可能性のある企業は、投資環境の改善やFDI動向を注視する必要があります。特に製造業、インフラ、サービス業など、FDIの対象となりやすい分野の企業は、新たなビジネス機会や競争環境の変化に影響を受ける可能性があります。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 広報 経理

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 ジェトロ
発表日 2026-07-28
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年07月28日

添付資料(110 KB)

国連貿易開発会議(UNCTAD)が7月7日に公表した「世界投資報告2026」(2026年7月10日記事参照)を受け、サウジアラビア投資省(MISA)は7月21日、同報告を引用して同国の外国直接投資(FDI)実績を公表した。それによると、サウジアラビアの2025年のFDI流入額(ネット)は326億ドルとなり、前年の213億ドルから52.9%増加した。この結果、FDI流入額の世界ランキングでサウジアラビアは前年の17位から13位へ上昇し、西アジア主要国・地域(以下、西アジア)(注)ではアラブ首長国連邦(UAE)に次ぐ第2位の投資受け入れ国となった。

2025年の西アジア全体の対内FDI流入額は1,106億ドルと前年から19.9%増加しており、このうちサウジアラビア(29.5%)とUAE(43.6%)の2カ国で73.1%を占めた。両国は西アジアにおける投資拡大を牽引する主要国となっている(添付資料表1参照)。

サウジアラビアの対内FDI流入額は2021年に283億ドルへ急増した後、2022年から2024年にかけて減少傾向が続いていたが、2025年には326億ドルとなり再び大幅な回復を示した。

7月18日付サウジアラビア国営通信(SPA)によると、サウジアラビアの対内FDI残高は2025年末時点で2,933億ドルに達した。また、UNCTADの報告書が国家投資戦略の成果として、投資環境の競争力向上や投資家の市場参入促進に向けた取り組みに言及したという。

一方、サウジアラビアは投資受け入れ国であると同時に、西アジア有数の対外投資国でもある。2025年のサウジアラビアの対外FDI流出額は270億ドルと前年比2.1%減少したものの、UAE、クウェートに次いで西アジア第3位を維持した(添付資料表2参照)。

サウジアラビアは、政府系ファンドの公共投資基金(PIF)や国営企業を中心とした海外投資を継続している。

(注)西アジア主要国・地域には、アルメニア、アゼルバイジャン、バーレーン、ジョージア、イラク、ヨルダン、クウェート、レバノン、オマーン、カタール、サウジアラビア、シリア、トルコ、UAE、イエメン、パレスチナが含まれる。

(林憲忠)

(サウジアラビア)

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サウジアラビアの2025年の外国直接投資流入額は前年比53%増、世界13位に

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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/07/419dc69024b6c6ef.html

時系列

主な数値

2025年のFDI流入額 326億ドル
前年のFDI流入額 213億ドル
FDI流入額の増加率 52.9%
FDI流入額の世界ランキング 13位
前年のFDI流入額の世界ランキング 17位
西アジア全体の対内FDI流入額 1106億ドル
西アジア全体の対内FDI流入額の増加率 19.9%
サウジアラビアの西アジア全体に占める割合 29.5%
UAEの西アジア全体に占める割合 43.6%
サウジアラビアとUAEの合計割合 73.1%
2021年の対内FDI流入額 283億ドル
2025年末時点の対内FDI残高 2933億ドル
2025年の対外FDI流出額 270億ドル
対外FDI流出額の前年比減少率 2.1%
西アジアにおける対外FDI流出額の順位 3位

この事例から確認すべきポイント

サウジアラビアの外国直接投資(FDI)流入額が大幅に増加し、世界ランキングも上昇したことは、同国が推進する経済改革「ビジョン2030」や国家投資戦略の成果として注目されます。特に西アジア地域において、アラブ首長国連邦(UAE)と共に投資拡大を牽引する主要国としての地位を確立しており、地域経済におけるその影響力は一層強まっています。また、サウジアラビアは投資受け入れ国であると同時に、政府系ファンドや国営企業を中心とした対外投資も活発であり、グローバルな投資市場における存在感を示しています。企業は、サウジアラビアの投資環境の変化や、同国からの対外投資動向を注視し、ビジネス機会の創出やリスク管理に役立てる必要があります。現時点で取得できた本文からは、添付資料(PDF・別紙等)の詳細を確認できませんでした。詳細は公式出典をご確認ください。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-07-28

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