輸出管理に関わるデュアルユース品目、原子力関連で許可要件の運用が7月30日に開始
この発表の要点
- タイ商務省はデュアルユース品目(DUI)の輸出ライセンス制度を7月30日から原子力関連(カテゴリー0)で運用開始する。
- 2027年7月までに全てのDUIカテゴリーにライセンス制度を拡大する計画である。
- ライセンスの事前申請は6月30日から可能であり、商務省は手続きガイドラインを公開している。
企業・自治体への影響
タイからデュアルユース品目を輸出(再輸出含む)する製造業、商社、物流業などの企業は、新たなライセンス制度への対応が求められます。特に、原子力関連品目を扱う企業は直ちに、その他のカテゴリーに該当する品目を扱う企業も段階的な規制強化に備え、輸出管理部門や法務部門での対応が必要です。
対応すべきこと
- 自社製品がタイのデュアルユース品目リストのどのカテゴリーに該当するかを確認する。
- タイ商務省が公開している手続きガイドラインを参照し、ライセンス申請要件と手続きを理解する。
- 関係部門(輸出管理、法務、営業など)へ本発表の内容と今後のスケジュールを共有する。
- 今後のDUIカテゴリー拡大スケジュールを注視し、自社への影響を継続的に評価する。
対象部門: 経営者 法務 広報
対応期限:施行日まで
基本データ
| 企業・団体 | タイ商務省 |
|---|---|
| 発表日 | 2026-07-27 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
| 地域 | タイ |
発表された内容
2026年07月27日
タイ商務省は7月3日、輸出管理に関わるデュアルユース品目(DUI)の輸出(再輸出を含む、以下同じ)について、ライセンス(輸出許可)制度の運用を開始することを発表した。まずは原子力関連(カテゴリー0)のDUIのみを対象に、7月30日から適用する。
2027年7月までに全てのDUIカテゴリーでライセンス導入を目指す
DUIのライセンスについては、タイ商務省が2025年末に制度案を公表し、パブリックコメントを募集していた(2026年1月8日記事参照)。パブコメを経た今回、DUIの対象(範囲)に関する省令、ライセンス手続きに関する省令の確定版を公示した。なお、これらと同時に、パブコメの対象となっていた国家戦略品目規制リストについても、5月21日付で確定版の省令が公示されている。
ライセンスは6月30日から事前申請が可能で、原子力関連(カテゴリー0)については、7月30日からライセンス要件が施行される。商務省は、輸出者向けの手続きガイドラインを公開している(注1)。
他のDUIカテゴリー(注2)の実施スケジュールについて、ジェトロがDFTに取材(7月24日)したところ、2026年中にカテゴリー7~9に拡大した後、2027年7月までに残りのカテゴリー1~6を対象に追加する予定としている。
(注1)ライセンス申請の主な手続きについては、2025年10月3日記事参照。
(注2)DUIリストのカテゴリーは次のとおり。
カテゴリー0:核物質・原子力施設・装置
カテゴリー1:特殊素材・関連装置(例:特定のフッ化化合物、圧電ポリマーなど)
カテゴリー2:材料加工(例:特定の軸受、るつぼ、弁、工作機械など)
カテゴリー3:電子機器
カテゴリー4:コンピュータ
カテゴリー5:電気通信・情報セキュリティー
カテゴリー6:センサー・レーザー
カテゴリー7:ナビゲーション・航空電子
カテゴリー8:海洋(例:特定の船舶、海難救助システムなど)
カテゴリー9:航空宇宙・推進装置
(藪恭兵)
(タイ)
ビジネス短信 d41d0e153391c7b1
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輸出管理に関わるデュアルユース品目、原子力関連で許可要件の運用が7月30日に開始
ジェトロ公式SNSアカウント
出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/07/d41d0e153391c7b1.html
時系列
- 2025-12-31 タイ商務省がDUIライセンス制度案を公表し、パブリックコメントを募集
- 2026-05-21 国家戦略品目規制リストの確定版省令が公示
- 2026-06-30 DUIライセンスの事前申請が可能に
- 2026-07-03 タイ商務省がDUIライセンス制度運用開始を発表
- 2026-07-24 ジェトロがDFTに取材を実施
- 2026-07-30 原子力関連(カテゴリー0)のDUIライセンス要件が施行・運用開始
- 2026-12-31 DUIカテゴリー7~9への対象拡大を予定
- 2027-07-31 残りのDUIカテゴリー1~6への対象追加を予定
主な数値
| 対象カテゴリー数 | 10カテゴリー |
|---|
この事例から確認すべきポイント
タイ商務省によるデュアルユース品目(DUI)の輸出管理ライセンス制度導入は、国際的な輸出管理レジームへの準拠を強化する動きと見られます。当初は原子力関連品目(カテゴリー0)に限定されますが、2027年7月までに全カテゴリーへの拡大が予定されており、関連企業は段階的な規制強化に備える必要があります。特に、輸出(再輸出を含む)を行う企業は、自社製品がDUIリストのどのカテゴリーに該当するかを確認し、ライセンス申請手続きを早期に理解することが重要です。商務省が公開している手続きガイドラインや、ジェトロの関連情報などを活用し、今後のスケジュールと要件変更に継続的に注意を払う必要があります。この制度は、タイから輸出を行う企業だけでなく、タイをサプライチェーンの一部とする企業にも影響を及ぼす可能性があり、国際貿易におけるコンプライアンス体制の見直しが求められます。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-07-27
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