Tera TermのTTSSH2プラグインにおける複数の脆弱性
この発表の要点
- Tera TermのTTSSH2プラグインに複数の脆弱性(CWE-196, CWE-130)が存在します。
- 影響を受けるバージョンはTTSSH2 1.00 alpha1から3.6.1です。
- 本脆弱性はTTSSH2 3.6.2(Tera Term 5.6.2)で修正されており、速やかなアップデートが推奨されています。
企業・自治体への影響
Tera TermをSSHクライアントとして利用している企業や組織は、本脆弱性により情報漏えいやシステム異常終了のリスクに直面する可能性があります。特に、外部のSSHサーバに接続する機会がある情報システム部門や開発部門、運用部門は影響を受けるため、早急な対応が求められます。
対応すべきこと
- 自社で利用しているTera Termのバージョンを確認し、TTSSH2 1.00 alpha1から3.6.1に該当しないか確認する。
- 対象バージョンを使用している場合、速やかにTera Term 5系の最新版(TTSSH2 3.6.2)へアップデートする。
- 情報システム部門や開発・運用部門など、Tera Termを利用する関係部門へ本脆弱性情報を共有し、対応を指示する。
- アップデートが困難な場合は、代替手段の検討や、悪意のあるSSHサーバへの接続を避けるなどのリスク軽減策を講じる。
対象部門: 情シス
対応期限:速やかに確認
基本データ
| 企業・団体 | JPCERT/CC |
|---|---|
| 発表日 | 2026-07-16 |
| 分類 | サイバーセキュリティ |
発表された内容
公開日:2026/07/16 最終更新日:2026/07/16
JVN#65294474
Tera TermのTTSSH2プラグインにおける複数の脆弱性
TeraTerm Projectが提供するTera TermのTTSSH2プラグインには、複数の脆弱性が存在します。
TTSSH2 1.00 alpha1から3.6.1
影響を受けるTTSSH2プラグインを含むTera Termのバージョンに関しては、開発者が提供する情報を確認してください。
TeraTerm Projectが提供するTera TermのTTSSH2プラグインには、次の複数の脆弱性が存在します。
符号無し整数から符号付き整数への変換エラー(CWE-196)
CVSS:4.0/AV:N/AC:L/AT:N/PR:N/UI:A/VC:L/VI:L/VA:L/SC:N/SI:N/SA:N 基本値 5.1
CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:L/I:L/A:L 基本値 6.3
CVE-2026-58317
長さパラメータの不整合に対する不適切な処理(CWE-130)
CVSS:4.0/AV:N/AC:L/AT:N/PR:N/UI:A/VC:L/VI:L/VA:L/SC:N/SI:N/SA:N 基本値 5.1
CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:L/I:L/A:L 基本値 6.3
CVE-2026-60060
攻撃者が用意したサーバにSSH接続を試みた際に、以下の事象が生じる可能性があります。
メモリ境界外読み取りにより、隣接するメモリ領域のデータが受信パケットの一部として解釈される
メモリ領域外に書き込みが行われる。ただし、書き込まれる内容は攻撃者が任意に制御できるものではなく、一時的な ” の書き込みおよび元の値の書き戻しに限られる
結果として、隣接するメモリ内容がサーバに送信されたり、Tera Term が予期しない動作をしたり異常終了が引き起こされたりするおそれがあります。
アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、Tera Term 5系の最新版へアップデートしてください。
本脆弱性は、次のバージョンで修正されています。
TTSSH2 3.6.2(Tera Term 5.6.2)
ベンダ
リンク
TeraTerm Project
TTSSH2 のメモリ境界外アクセスの脆弱性
CVE-2026-58317
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方がIPAに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
報告者:中村行宏 氏
CVE-2026-60060
この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者がJPCERT/CCに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE
CVE-2026-58317
CVE-2026-60060
JVN iPedia
JVNDB-2026-000099
Copyright (c) 2000-2026 JPCERT/CC and IPA. All rights reserved.
出典: jvn@jvn.jp
URL: https://jvn.jp/jp/JVN65294474/
時系列
- 2026-07-16 Tera TermのTTSSH2プラグインにおける複数の脆弱性に関する情報が公開されました。
主な数値
| 脆弱性件数 | 2件 |
|---|---|
| CVSSv4.0基本値 | 5.1点 |
| CVSSv3.0基本値 | 6.3点 |
この事例から確認すべきポイント
本件は、広く利用されているSSHクライアントであるTera TermのTTSSH2プラグインにおける複数の脆弱性に関する情報です。攻撃者が用意した悪意のあるSSHサーバに接続した場合、メモリ境界外アクセスにより隣接メモリ内容の送信やTera Termの異常終了が引き起こされる可能性があります。CVSSスコアは中程度ですが、情報漏えいやサービス停止につながるリスクがあるため、企業や組織は速やかな対応が求められます。開発元から修正版(TTSSH2 3.6.2 / Tera Term 5.6.2)が迅速に提供されており、利用者へのアップデート推奨が適切に行われています。この事例は、ソフトウェアサプライチェーンにおける脆弱性管理の重要性、特に広く利用されるオープンソースソフトウェアのセキュリティ対策の必要性を示唆しています。企業は自社環境でのTera Term利用状況を確認し、速やかに最新版へのアップデートを適用することで、潜在的なセキュリティリスクを軽減する必要があります。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-07-16
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