経済・産業トレンド

米マーフィー・オイルとコートジボワール石油公社、新たな油田を発見

コートジボワール政府は、米国マーフィー・オイルとコートジボワール石油公社ペトロシが、同国沖合のCI-709鉱区で新たな石油を発見したと発表しました。探査井「ブバレ‑1X」の掘削により、高品質な軽質油の産油区間が約30メートル確認されています。マーフィー・オイルは今後、油田規模検証のため評価段階に進む予定です。コートジボワール政府は、この発見が2035年までにアフリカ有数の産油国を目指す国家戦略を後押しすると期待を示しています。

この発表の要点

企業・自治体への影響

エネルギー関連企業、特に石油・ガス開発や商社は、コートジボワールの新たな資源開発動向と、それが国際エネルギー市場やサプライチェーンに与える影響を注視する必要がある。コートジボワール政府の増産目標達成に向けた進捗は、同国への投資機会や経済協力の可能性を検討する企業・政府関係部門に影響を与える。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 広報 経理

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 コートジボワール政府
業界 石油・ガス開発
発表日 2026-06-22
分類 経済・産業トレンド
地域 コートジボワール

発表された内容

2026年07月07日

コートジボワール政府は6月22日、米国石油会社マーフィー・オイルとコートジボワール石油公社ペトロシ(PETROCI)が、同国の沖合約65キロに位置する油田鉱区CI-709で、新たに石油を発見したと発表した。今回発見された油田は、2026年2月末から掘削が開始された探査井「ブバレ(Bubale)‑1X)」で、水深は2,400メートル、総掘削深度は6,263メートルに達した。掘削の結果、2つの独立した地層にわたり、原油がまとまって存在する産油区間が約30メートル確認された。流体の初期分析では、産出が見込まれる原油は高品質な軽質油とされる。今回の結果を受けて、マーフィー・オイルは次の評価段階に進み、2026年後半に1坑井を掘削し、発見された油田の規模を検証する予定である。なお、同鉱区の権益は、マーフィー・オイルが90%、PETROCIが10%を保有している。

マーフィー・オイルのエリック・ハンブリー社長兼最高経営責任者(CEO)は、今回の発見は、同社が保有する鉱区の有望性を裏付けるもので、同社の探査アプローチの価値をあらためて確認できたと評価した。マーフィー・オイルは、コートジボワール沖に合計5つの鉱区を保有している。

コートジボワール政府は今回の発見について、同国の堆積盆地の高い探鉱ポテンシャルをあらためて示す成果であり、2035年までにアフリカ有数の産油国を目指す戦略を後押しすると期待を示した。コートジボワールでは、2021年に発見(2021年9月13日記事参照)、2023年に操業を開始した(2023年11月30日記事参照)バレン油田のほか、2024年のカラオ油田や2026年のカラオ・サウス油田などの発見が続いている。コートジボワール政府は2025年6月、石油・ガス物流マスタープランを発表し、現在の日量約6万バレルから、2028~2030年までに日量約20万バレル、さらに2035年には日量50万バレルに増産することを目指している(2026年2月16日付「エコフィン・エージェンシー」)。

(長屋幸一郎、橘欣子)

(コートジボワール、米国)

ビジネス短信 54faf8bf78b3c41d

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米マーフィー・オイルとコートジボワール石油公社、新たな油田を発見

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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/07/54faf8bf78b3c41d.html

時系列

主な数値

沖合距離 65キロ
水深 2400メートル
総掘削深度 6263メートル
産油区間 30メートル
マーフィー・オイル権益比率 90%
PETROCI権益比率 10%
マーフィー・オイル保有鉱区数 5つ
現在の産油量 60000バレル/日
2028~2030年目標産油量 200000バレル/日
2035年目標産油量 500000バレル/日

この事例から確認すべきポイント

この発表は、コートジボワール政府が国家戦略として推進する石油・ガス開発の進捗を示すものです。新たな油田発見は、同国のエネルギー自給率向上や経済成長に寄与する可能性があり、特に2035年までにアフリカ有数の産油国を目指すという目標達成に向けた重要な一歩となります。マーフィー・オイルにとっては、保有鉱区の有望性を再確認し、今後の探査・開発投資を加速させる根拠となるでしょう。また、高品質な軽質油の発見は、国際市場における競争力にも影響を与える可能性があります。企業は、このような資源開発の動向が、関連するサプライチェーンやエネルギー価格に与える中長期的な影響を注視する必要があります。特に、エネルギー関連企業や商社は、コートジボワール政府の石油・ガス物流マスタープランの詳細や、今後の評価段階の進捗について情報収集を継続することが重要です。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-07-07

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