経済・産業トレンド

「タシケント国際投資フォーラム」で大統領が国際金融特区活用を呼びかけ

「第5回タシケント国際投資フォーラム」が開催され、ウズベキスタンのミルジヨエフ大統領が国際金融特区「タシケント国際金融センター(TIFC)」の積極活用を呼びかけました。TIFCは諸税免除、資本の自由な移動、多様な通貨での決済、50年間の優遇措置を提供し、英国コモンローに基づく独自の法制度と独立した商事裁判所の下で運営されます。ウズベキスタンは2025年に430億ドルの投資を誘致し、経済成長と国際信用力の向上をアピールしています。

この発表の要点

企業・自治体への影響

国際投資に関心のある企業、特にウズベキスタン市場への進出を検討する企業にとって、TIFCは税制優遇や法的安定性を提供する新たな機会となります。金融機関、商社、製造業など、国際的な事業展開を行う企業は、TIFCの制度を評価し、投資戦略に組み込む可能性を検討すべきです。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 法務 経理

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 ジェトロ
発表日 2026-06-25
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年06月25日

「第5回タシケント国際投資フォーラム(TIIF)」が6月16日から18日まで開催された。シャフカト・ミルジヨエフ大統領は開会式のあいさつの中で、ウズベキスタンが2025年に海外から430億ドルの投資を誘致するなど投資先として注目を集める中、投資家の権利保障のため法的整備を進めている旨を強調した。特に、国際金融特区となるタシケント国際金融センター(TIFC)の積極活用を呼び掛けた。TIFCの入居者には諸税の免除、資本の自由な移動、多様な通貨での決済が保証され、優遇措置の有効期限は50年間となるとメリットを紹介した。加えて、経済成長と国際信用力の上昇をアピールした。ミルジヨエフ大統領は、自国通貨が安定している上、GDPが2026年1,800億ドルを超える見込みであり、「経済自由度指数(注)」で同国の評価が上昇、はじめて「おおむね自由」と分類されたことを挙げ、「ウズベキスタン経済が勢いを増し、新たな機会に満ちた段階へと移行していることは確かだ」と述べた。

ミルジヨエフ大統領の開会あいさつ(ジェトロ撮影)

続いて、アルバニアのバイラム・ベガイ大統領が登壇、EU市場への接続という強みをアピールし、両国関係強化の意向を示した。ベガイ大統領は今回が初のウズベキスタン訪問だ。さらにロシア、アゼルバイジャン、ベラルーシ、カザフスタン、キルギス、タジキスタンからも代表者が登壇、自国の投資機会などをアピールした。

全体セッション冒頭のビデオで、中国・中東企業に加え、日本の大手企業などが参画した大型プロジェクトが紹介された(ジェトロ撮影)

同日午後のTIFCに関するパネルセッションでは、同国初のユニコーン企業ウズム(Uzum)の法務責任者セルゲイ・サリコフ氏が、税制優遇制度は魅力的である一方、制裁回避のためのオフショア地域やグレーな経済圏として使われることは避けるべきと注意喚起。適正な利用を訴えた。

TIFCに関しては、ミルジヨエフ大統領が3月30日に設立に関する大統領令に署名、TIFCの設立とその基本的な枠組みについて決定した。TIFCは、英国コモンローに基づく独自の法制度の下で運営され、独立したタシケント国際商事裁判所が設立される。投資調停システムも構築し、国連シンガポール調停条約への加盟を目指している。TIFCの法的地位、組織構成、運営原則などを規定する法案が議会で審議中だ。

TIFCに関するパネルセッション(投資産業貿易省のユーチューブ、6月17日配信より)

展示会場では、鉱業分野をはじめとする投資機会をプロモーション(ジェトロ撮影)

(注)経済自由度指数は、米国のヘリテージ財団が184の国・地域の経済自由度について、全12項目にわたって調査し、算出した指数を基に、順位付けしたもの。2026年版の経済自由度指数の詳細についてはヘリテージ財団のウェブサイトで確認できる。

(竹内アイシェギュル)

(ウズベキスタン)

ビジネス短信 dc88bd4696948c80

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「タシケント国際投資フォーラム」で大統領が国際金融特区活用を呼びかけ

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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/06/dc88bd4696948c80.html

時系列

主な数値

2025年の海外からの投資誘致額 430億ドル
2026年のGDP見込み 1800億ドル
TIFC入居者への優遇措置有効期限 50年間
経済自由度指数の調査対象国・地域数 184の国・地域

この事例から確認すべきポイント

本発表は、ウズベキスタンが国際的な投資先としての魅力を高めるための具体的な取り組みと、その経済的背景を明確に示しています。特に、タシケント国際金融センター(TIFC)の設立と、その入居者に提供される税制優遇や資本移動の自由、50年間の優遇措置といったメリットは、海外からの直接投資を強力に促進する意図がうかがえます。英国コモンローに基づく独自の法制度や独立した商事裁判所の設立は、投資家にとっての法的安定性と透明性を確保しようとする姿勢の表れです。一方で、同国初のユニコーン企業の法務責任者が制裁回避のための利用を避けるよう注意喚起している点は、国際的な信頼性を維持し、健全な金融センターとしての発展を目指す上での課題も示唆しています。企業は、TIFCの制度を検討する際、単なる優遇措置だけでなく、その法的枠組みや国際的な規制遵守の観点からも慎重な評価が求められます。現時点で取得できた本文からは、TIFCの具体的な設立スケジュールや、法案審議の進捗に関する詳細な情報は確認できませんでした。詳細は公式出典をご確認ください。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-06-25

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