令和7年度補正 ディマンドリスポンスの拡大に向けたIoT化推進事業
この発表の要点
- ディマンドリスポンス(DR)拡大に向け、既存リソースのIoT化を支援する補助事業です。
- 補助上限額は2,000万円で、募集期間は2026年3月24日から11月27日までです。
- DRアグリゲーターと補助対象事業者にそれぞれ応募資格要件があり、法令やセキュリティガイドライン遵守が求められます。
企業・自治体への影響
エネルギー関連事業者、IoTソリューション提供企業、および工場や商業施設など既存のエネルギーリソースを持つ企業は、本補助金によりIoT化を推進し、ディマンドリスポンス市場への参入や電力コスト削減、新たな収益機会創出の可能性があります。特に、経営層、経理、法務、情報システム部門は、応募資格やセキュリティ要件の確認、事業計画の策定が求められます。
対応すべきこと
- 公式出典(Jグランツ)にて公募要領の詳細を確認し、自社の事業が対象となるか検討する。
- DRアグリゲーターまたは補助対象事業者の応募資格要件を詳細に確認し、必要な準備を進める。
- IoT化関連機器の導入計画、DR契約期間(2028年3月31日まで)の継続性、および各種セキュリティ対策について関係部門と連携する。
- 募集期間(2026年3月24日〜11月27日)を把握し、申請スケジュールを管理する。
対応優先度: 中 補助金制度であり、企業のエネルギー効率化と新規事業機会創出に資するため、中程度の優先度で情報収集と検討が推奨される。
対象部門: 経営者 総務 法務 情シス 経理
対応期限:公募締切まで
基本データ
| 企業・団体 | 一般社団法人 環境共創イニシアチブ (SII) |
|---|---|
| 業界 | エネルギー・電力 / IoT |
| 分類 | 補助金・支援制度 |
発表された内容
DR対応IoT化
■目的・概要
2050年のカーボンニュートラル、2040年のエネルギーミックス達成に向けては、再生可能エネルギー(以下、「再エネ」という。)の最大限の導入・活用が必要不可欠である。2040年の電源構成は再エネ比率が4割~5割程度と設定されており、より一層の再エネ電源導入促進の観点から、需要家側に設置されている分散型エネルギーリソースを活用したディマンドリスポンス(DR)の普及拡大が求められている。こういったDRの担い手として、アグリゲーターの活躍が期待されている。
このような状況を踏まえ、本事業では、まだDRに活用されていない既存リソースのIoT化を支援し、アグリ ゲーターが外部から遠隔監視・制御等が行えるようにすることで、電力需給ひっ迫時だけでなく再エネ出力 制御対策にも活用し、電力の安定供給及び再エネ設備の更なる導入加速に貢献する。
■応募資格
(DRアグリゲーター)
下記①~⑥の要件をすべて満たす事業者を、DRアグリゲーターとして、SIIは登録及び公表をする。
①日本国内において事業活動を営んでいる法人であること。
②補助事業者の事業を確実に遂行するために必要な経営基盤を有し、事業の継続性が認められる者であること。
③IoT化によって、需要家所有のリソースの状態を監視し、遠隔制御・制御指示等することが可能な者であること。
④本事業の実施及びその後の各種電力市場等への調整力等の供出に関して、法令、規程、エネルギー・リソース・アグリゲーション・ビジネスに関するサイバーセキュリティガイドライン、その他各種セキュリティガイドライン等に基づいた適切な対策等を実施できる者であること。
⑤需要家側に新たに導入するIoT化関連機器のうち、通信を行う設備において、JC-STAR★1を取得した機器を使用する者であること。
⑥経済産業省から補助金等停止措置又は指名停止措置が講じられていない者であること。
※その他、公的資金の交付先として社会通念上適切と認められない者からの申請は認めない。
⑦その他、公募要領P.13に記載するDRアグリゲーターの役割を全て責任をもって遂行できる者であること。
(補助対象事業者)
下記①~⑦の要件をすべて満たす事業者を、補助対象事業者(以下「補助事業者」という。)とする。
①日本国内において事業活動を営んでいる法人であること。
② 補助事業により導入する補助対象設備の所有者であること。
※リース等により補助対象設備を導入する場合は、リース事業者と設備の使用者が共同で申請すること。通常のリース以外又はTPOモデル等での申請をする場合は事前にSIIに確認すること。
③補助事業を確実に遂行するために必要な経営基盤を有し、事業の継続性が認められる者であること。
④需要家所有の既存のリソースをIoT化し、DR契約をDRアグリゲーターと需要家間で締結ができる者であること。契約期間は少なくとも2028年3月31日まで(以下「DR対応期間」という。)継続すること。
※DR契約については、公募要領P.13【2‐4.DR契約について】を参照。
※リース等により補助対象設備を導入する場合は、リース事業者はDRアグリゲーターと需要家間で補助対象設備を活用したDR契約が締結されることに同意できる者であること。
⑤④の実施状況等についての報告を国又はSIIが求めた際、DR対応期間中の実施状況をDRアグリゲーターが報告を行うことに同意できる者であること。また、DR対応期間終了後であっても、補助対象設備の処分制限期間中は善良なる管理者の注意をもって設備の維持、管理をし、補助対象設備の活用状況についてSIIから求めがあった場合や、活用状況に変更(売却や廃棄を含む)が必要な場合は事前にSIIに連絡をできる者であること。
⑥本事業の実施及びその後の各種電力市場等への調整力等の供出に関して、法令、規程、その他各種セキュリティガイドライン等に基づいた適切な対策等を実施できる者であること。
⑦経済産業省から補助金等停止措置又は指名停止措置が講じられていない者であること。
※その他、公的資金の交付先として社会通念上適切と認められない者からの申請は認めない。
■問合せ先
dr_iot_shinsa@sii.or.jp
【募集情報】
対象地域: 全国
対象従業員数: 従業員数の制約なし
補助上限額: 20,000,000円
募集期間: 2026-03-24 〜 2026-11-27
出典: Jグランツ(デジタル庁・https://www.jgrants-portal.go.jp/)
時系列
- 2026-03-24 本事業の募集開始日
- 2026-11-27 本事業の募集終了日
- 2028-03-31 補助対象事業者のDR対応期間の最低継続期限
主な数値
| 補助上限額 | 20,000,000円 |
|---|
この事例から確認すべきポイント
本事業は、2050年カーボンニュートラルや2040年エネルギーミックス達成に向けた、再生可能エネルギー導入促進の重要な施策である。需要家側の既存リソースをIoT化し、DRアグリゲーターによる遠隔監視・制御を可能にすることで、電力需給ひっ迫時だけでなく、再エネ出力制御対策にも活用し、電力の安定供給と再エネ設備の導入加速に貢献する。企業にとっては、補助金を活用して既存設備をIoT化し、ディマンドリスポンス市場への参入機会を得ることで、新たな収益源を確保しつつ、エネルギー効率化と環境貢献を実現できる可能性がある。応募には、DRアグリゲーターと補助対象事業者のそれぞれに詳細な資格要件が定められており、特にサイバーセキュリティガイドライン等の法令遵守が求められる点が重要である。公募要領の詳細確認と、関係部門との連携が不可欠となる。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-03-24
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